原油の価格について、ここ数週間毎日のように報道番組等で話題になっています。数日前には、1バレル140ドルを超え、過去最高値をつけました。
原油など、国際商品市況の高騰の背景には、大きく2つの理由が考えられています。
1つ目は、中国やインドなど新興国の需要が増えたこと。そして2つ目は、膨大な投機資金が、ドル安の影響で商品市場に流れていること。
先日ある番組で、ヘッジファンドの担当者が「"原油価格の高騰の原因は投機によるものだ"との批判があるが、逆に、値段が上がっているからその商品に投資するのだ。私が買わなくても他の誰かが必ず買う。だから私も買うのだ。」とコメントされていました。
資金が流れるから値段が上がり、値段が上がるからますます資金が流れる・・・。ニワトリが先か卵が先か・・・という議論になってしまいますが、いずれにしても、今の価格の伸びは異常な状態といえます。
今後、原油価格は下落するとの見方もありますが、一時期のように1バレル30ドルなどという価格帯に戻ることは難しいのではないでしょうか。